AWS ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験 (SAA) に合格
2020 年 3 月に AWS SAA ( ソリューションアーキテクト – アソシエイト ) 試験を受けて、924 点で合格しました。自分が行った試験勉強の方法をメモします。
自分は SAA-C01 を受験しました。 SAA-C01 は 2020 年 3 月 22 日で終了し、新バージョンの SAA-C02 に変わる予定でしたが、コロナウィルスの影響か、 SAA-C01 は 2020 年 7 月 1 日(で終了)まで受験可能です。2020 年 3 月 23 日より SAA-C02 の受験も可能です。
AWS 認定 公式サイト
受験前のスペック
- 業務で 1 年程度 AWS を使っている
EC2 , S3 , RDS, VPC , ELB , IAM ロール くらいで DynamoDB とか名前しか知らない - 何年も前に「基本情報」取得
- 基本 Web アプリの開発をやっている
勉強期間
3 か月程度
平日は仕事の昼休みに対策本を読んだり、 Web 問題集をやりました。(仕事・家事があると、勉強時間の確保はなかなか難儀です)
休日に平均 2 ~ 3 時間。試験直前はもう少し勉強しました。
勉強方法
対策本
黒本と呼ばれている「徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト教科書」を読んで、本に付いている模擬試験を受けました。
自分はカナダに住んでいるので、日本帰国時にこの本を買っておきました。対策本はいくつかありますが、事前に調べて使っている人が多かったのと、本屋で立ち見して読みやすそうだったのでこれに決定。
1 回初めから最後まで通して読み、分からない言葉やあいまいにしか理解していない言葉を調べて、暗記しながらもう一度読みました。
それ以降は、忘れた部分、問題で間違えた部分を読み返す感じでした。
IT に関する専門用語 ( TTL とか 冗長化とか) に注釈があって非常に助かりました。
また、各章の終わりに章末テストがあります。
業務で、 AWS の一部しか使っていなかったので、知らないサービスが多く AWS の全体、試験範囲を把握するには良かったです。ただ、試験対策としては全く不十分。これだけ覚えても試験に合格できないと思います。 SAA 試験入門編といった感じ。この本がというより、対策本で本試験レベルの解説をすることができないと思われます。
WEB問題集
「AWS WEB問題集で学習しよう」を使いました。
有料サイトです。これも事前に調べて使っている人が多かったので。
プラチナプランを購入しました。4,708 円で 3 か月間、 SAA と SysOps アドミニストレーターアソシエイト ( SOA ) の問題が解けます。プランによって解ける試験問題の種類が異なります。 SAA だけならゴールドプランでいいと思います。
有効期限があるので、対策本の暗記を終えてから購入しました。
1 回に問題が 7 問、 1 問ごとに答えと解説が確認できるので、すき間時間を有効に使えました。
難易度と、問題文(のややこしさ)、操作方法が本番に近いです。
途中から、「本試験モード」という本番同様 65 問一気に解く(正解は分からないが、点数を教えてくれる)機能が追加されて、模擬試験っぽいことが行えました。
新しい問題から進めて下さい。100 番台を集中的に解いて、余力があれば 90 ~ 80 番台を解いていくのがいいと思います。コンスタントに 1 回あたり 5 問以上正解できるようになれば、本番でも合格点に届きそうな感じです。
模擬試験
AWS が提供している模擬試験があり、 25 問 しかなく、 20 USD かかります。 ( カナダから申し込むと米ドル払いになります。税はかかりませんでした。ちなみに本試験は 150 USD です。 )
回答は教えてくれないが、パーセントで正答率を教えてくれます。
「AWS WEB問題集で学習しよう」の「本試験モード」がなかった時に受けましたが、正直「AWS WEB問題集で学習しよう」の「本試験モード」で十分だと思います。
模擬試験開始時、画面の操作方法が分からず少し戸惑ったので、受けておいて良かったと思ったが、本試験の画面は模擬試験と異なっていました。たぶん、 PSI で模擬試験を申し込んで、ピアソン VUE で本試験を受験したからかもしれないです。
本番でも模擬試験でも、( カナダで受験しても ) 日本語と英語を切り替えられます。
BlackBelt
AWS のオンラインセミナーで、サービスや使用例を AWS の人が説明しています。スライドや PDF で読むこともできるし、 YouTube で閲覧することも可能です。
EC2 や AutoScaling など試験に頻出のサービスと、触れたことのない(今後も触れることのないであろう)AWS Organizations などのスライドを 4- 5 本読みました。
理解は深まるが、結構なボリュームがあるので(テーマによるけど)、たくさん読もうとすると時間がかかります。余力があれば手をつける感じでいいと思いました。これを読まなくても合格することは可能だと思います。
自分は、 Web 問題集で 1 回あたり 4 – 5 問は正解できるようになったけど、コンスタントに 6 問以上正解できなかった時に BlackBelt を読んで伸びた気がします。また、 900 点台のスコアを出せたのも BlackBelt を読んで理解が深まったからだと思います。
SAA 試験の情報収集
受験に際し、ブログ記事などで試験情報を調べました。参考になった・気になった点を記載します。
- 合格ライン 720 点
- 点数は 100~1000 点 ( 初めから 100 点もらえている )
- 問題によって点数が異なるかもしれない ( よって、何問正解したから合格ではないらしい )
- 統計を取るためだけの、点数にならない問題が 1- 2 問あるらしい
( 本番で分からない問題があっても、「これは点数にならない問題!」と思って試験中に気落ちしないこと )
アドバイス
AWS 試験は、 4 – 5 問の選択肢から選択する方式です。
問題文は 2 – 3 行あり、意味が分かりづらい場合があります。問題をたくさん解いて、問題文に慣れましょう。
また、コストが低い方法は?、パフォーマンスが一番いい方法?など条件付きの問題が多いので、しっかり、じっくり問題文を読みましょう。試験は 65 問 で 130 分と、結構時間があります。自分は Web 問題集をやり始めたとき、この辺りに引っかかって不正解が多々ありました。
AWS サービス以外にも、ネットワーク系や障害対応など幅広い知識が必要となります。自分は対策本に出てきた DR ( 災害復旧の意味 ) とかレイテンシーという単語の意味が分からなくて調べました。
IT の知識が何もない状態でスタートすると、かなり大変だと思います。
試験当日
AWS 試験では、問題にフラグをつけて進めることができるので、自信がない問題にはフラグを付けていきました。
試験時間より早く終える人もいますが、自分は 130 分使い切りました。全問を見直し、フラグを付けた問題を再考するのに 1 時間程度使いました。
試験を終えて、モニター上で簡単なアンケートに答えると、試験の合否が表示されました。「合格」を見たときはテンション上がりました。
試験を終えて
勉強をしている間は、ずっと試験のことが気になってモヤモヤしていたので、終わってスッキリした気分です。
社内で AWS に触れるのは自分だけで、独学で業務をこなすという状態だったので、勉強中に得た知識をそのまま仕事に生かせました。
SAA 試験勉強では、幅広い IT の知識と AWS のベストプラクティスも学ぶことになると思うので、受験 ( 勉強 ) 自体が仕事の役に立つと思います。